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大阪IR説明会に住民約90人が参加、「十分な説明がない」と不満の声も | 日本カジノ研究所

8月17日、大阪府・市は住民向けの「令和5年度 大阪IR(統合型リゾート)説明会」を開催しました。
説明会には住民約90人が参加しましたが、「十分な説明になっていない」などの不満の声が相次いでいます。

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大阪IR説明会の概要

説明会は大阪産業創造館の4階イベントホールにて、18:30からされました。 IR予定地「夢洲」で開業予定の施設内容、収支計画などについて、IR推進局職員が説明。

また、懸念されているギャンブル依存症対策への取り組みについて、以下のような説明が行われました。

  • 若年層を対象とした予防啓発の強化として、高等学校などの生徒を対象としたギャンブル等依存症についての啓発資材を作成し、予防啓発のための授業等を実施
  • 依存症に悩む本人やその家族等が必要な情報に容易にアクセスできるよう、依存症に関する各種情報が一元的に集約された依存症総合ポータルサイトを整備
  • SNSを活用した依存症の相談窓口として、LINEを活用した「依存症ほっとライン」を実施
  • ギャンブル等依存症の早期発見・介入等を行うための簡易介入マニュアルを作成し、医療機関(かかりつけ医等)の職員への研修を通じて普及を図る

ギャンブル依存症対策に関する大阪府・市の説明資料はこちら

住民の声「経済効果の見通しが不透明」「十分な説明がない」

職員からの事業説明の後は、約1時間の質疑応答が行われました。住民からは、課題となっている夢洲の地盤沈下対策について、「府・市が未来永劫、金を出すということなのか」と、費用の上振れを懸念する意見が出ています。 また、「本当に経済波及効果があるのか」という質問に対し、職員は「カジノの収益を活用し、国際会議や展示会誘致を行う。観光地にも多くの人を送り出して大阪の経済成長に貢献できる」と説明しましたが、参加者からは「見通しが甘い」「試算し直すべきだ」などの声が上がりました。 「双方向の話し合いになっておらず、十分な説明がなかった」と不満の声が多い結果となった今回の説明会。

大阪府・市は今年度内に複数回、住民説明会を実施し、引き続き地域との良好な関係構築に向けた取り組みを進める予定です。

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