シンガポール政府は3日に、カジノを含む統合型リゾート施設(IR施設)の拡張を発表しました。大型拡張は、2010年にIR施設が開業してから初めてのことで、日本円で約7400億円もの追加投資が行われます。
拡張予定のIR施設は、ラスベガス・サンズの「マリーナベイ・サンズ」とゲンティン・シンガポールの「リゾート・ワールド・セントーサ」です。
シンガポール政府は今回の追加投資を条件に、この2社に2030年まで有効のIR独占運営免許を与えました。拡張に伴い、シンガポール国民のカジノ入場料が50%増加。現在、日本円で約8000円の入場料が、約1万2000円に引き上げられます。また、2022年2月以降には、運営会社の収益に課せられる税率も引き上げられます。
2社が運営するIR施設の拡張案として予定されているものを、一部ご紹介します。
ラスベガス・サンズ
- 1万5000人を収容できるアリーナを建設
- 1000室規模の高級タワーホテル・MICE施設(研修や展示会を行う施設)の拡張
- 屋上アトラクションや大型会議室の建設
- ホテルタワーの一部をカジノフロアへ改装
- 1000台のゲーミング機を追加
ゲンティン・シンガポール
- 「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」に「ミニオン・パーク」と「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の新エリアを建設
- 「S.E.A水族館」を拡張し、新たに「シンガポール海洋水族館」と改名
- 「ウォーターフロント・プロムナード」に多目的広場を追加
- ホテルに1100室の部屋を追加
- レストランや店舗、会議室などの施設を増設
- 800台のゲーミング機を追加
2社の追加投資によって、シンガポールでは5000人以上の雇用機会と50万人の訪問客増加が見込めるとされています。
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