2020年11月、ニューヨーク州などアメリカの北東部で新型コロナウィルスの感染が再び拡大しているとしてカジノなど一部の店舗に対して夜間の営業規制がかけられました。
アメリカ北東部で夜間営業の規制を受けているのは以下の3地域。
- ニューヨーク州(11月13日~規制)
- ニュージャージー州(11月10日~規制)
- マサチューセッツ州(11月6日~規制)
営業規制の対象はランドカジノを始め、飲食店・アルコールを提供しているバーやジムなど。 夜間(PM10:00~翌AM5:00)の営業が禁止され、自宅であっても10人を超える集まりは禁止されています。 ニューヨーク州、ニュージャージー州のランドカジノの時間帯別の売上分布は夜間が半分を占めており、夜間の営業停止がランドカジノの売上に少なからず影響を与える可能性が懸念されています。
コロナ禍での米ゲーミング市場 オンラインゲーミングの売上がカギに
新型コロナウィルスの感染拡大により、アメリカのゲーミング市場は昨年度と比べると大幅な打撃を受けています。
2020年4月~6月のアメリカ全体のゲーミング市場の売上は前年比79%減となりました。
3月半ばからランドカジノが営業を停止していたため、4月・5月はどちらも前年比90%減を記録しています。
フロリダ州など早いところでは5月21日から、7月には全989施設中840施設が営業を再開。
これにより、2020年7月~9月アメリカ全体の売り上げは前年比19%減にまで回復しました。
売上が回復した要因としては、地元客をターゲットとした地方カジノでの売り上げが回復したことや、カジノ市場全体でのコスト削減があげられます。
また、アメリカでは合法のスポーツベッティングやオンラインカジノなどのオンラインゲーミングの売上増加によるところが影響しています。
アメリカのゲーミング協会(American Gaming Association)が発表した売上高の集計では、スポーツベッティングは約3.52億ドル(前年比42.1%増)、オンラインカジノは約4.35億ドル(前年比232.4%増)と大幅に増加する結果となりました。
感染再拡大によりニューヨーク州など一部地域で改めてカジノの営業規制が発令され、アメリカのゲーミング業界の売上が再び痛手を受けるのではないかと懸念する声があがっています。
オンラインゲーミングの今後の売上高がゲーミング業界全体に影響を与えることになるでしょう。
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