政府のカジノ管理委員会は、国内に誘致を進めるIR事業について「事業者の免許に関する審査基準」と「監査及び会計に関する命令」に関するパブリックコメント(意見募集)を開始しました。
今後、国民から集まった意見をもとに基準や内容などを審査したうえで、各案について規定する方針です。
免許の審査案では信用性・資金力のほか、運営に関する厳しい基準も記載
今回、パブリックコメントの対象となるのは、「特定複合観光施設区域整備法に基づくカジノ事業の免許等の処分に係る審査基準(案)」と「特定複合観光施設区域整備法に基づくカジノ事業者又はカジノ施設供用事業者が行う設置運営事業等の監査及び会計に関する命令(案)」の2つです。
現在の「カジノ事業の免許等の処分に係る審査基準(案)」では、カジノ事業免許申請者が事業を遂行する能力・財産的基礎を有していること、申請者とその役員に十分な社会的信用があることのほか、マネーロンダリングや依存症対策が法令に適合し十分に行われることや、カジノ運営面積の遵守、カジノ事業に係る収支の見込みが良好であることなどが規定されています。
中でもカジノ運営については、ゲームに使用するチップの意匠や引き換え方法を具体的に明示することや反社会勢力の排除、法令遵守のもとで広告及び勧誘の基本的な方針・方法を示すことなど、公平性や顧客誘引について厳しい基準が定められています。
また、「監査及び会計に関する命令(案)」では国土交通省令での規定と異なる点として、「勘定科目の分類」「財務報告書の記載事項」の2点が追加されています。
パブリックコメントの募集期間は5月19日から6月17日までで、専用のフォーム・FAX・郵送でどなたでも意見を送ることができます。
詳しい意見提出方法や資料などは、カジノ管理員会のホームページにてご確認ください。
IR事業に関するパブリックコメントについて詳しくはこちら