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最終更新日: 2021-03-25
長崎県は3月19日、IRの設置・運営を行う事業者について、第一次審査を通過した3者を公表しました。
長崎県のRFP(事業者公募)には5者が名乗りをあげており、今回通過したのはカジノオーストリア・インターナショナル、NIKI&チャウフー(パークビュー)グループ、オシドリ・コンソーシアムの3者。
カレントグループとONE KYUSHU(ピクセルカンパニーズ)は落選となりました。
一次審査結果を公表した長崎県・中村法道知事は、RFPに応募したすべての事業者への感謝を述べたうえで、引き続きIR誘致に全力を尽くしていくことを強調。
通過した3者については、「国の選ぶIR実施予定地3か所に長崎が認定される必要がある。どのように国内の観光、産業に貢献していけるのか、具体的な提案を期待している」とコメントしました。
通過3者、第二次審査に向け積極的な動き
今回の一次審査を通過した3者は、運営実績や財務能力などについて高い評価を獲得し、次の二次審査に進むこととなりました。
通過した3者の概要やコメントは以下のとおりです。
カジノオーストリア・インターナショナル
カジノオーストリア社はゲーミング事業を主軸とするオーストリアの企業で、現在は世界中で26か所ものカジノの運営を行っています。
カジノオーストリア日本法人の代表取締役社長・林明男氏は、「ライバルと争うのではなく、長崎県と佐世保市にとって最適なパートナーとなり、日本の経済発展や地方創生に貢献することを最重視する」と意欲をコメントしました。
NIKI&チャウフー(パークビュー)グループ
THE NIKI(日本)とチャウフー(パークビュー)グループ(台湾)のコンソーシアムであるNIKI&チャウフー(パークビュー)グループ。
NIKIのIR担当者は今回の一次審査通過を受け、「非常に嬉しい。二次審査に向け、40社以上の協力会社と共に膨大な資料の用意や準備を進めている」と述べています。
NIKI&チャウフー(パークビュー)グループの詳しい説明はこちら
オシドリ・コンソーシアム
長崎市に本社を置くオシドリ社は2020年6月、IR開発大手「MGMリゾーツ」元社長のアレハンドロ・イエメンジアン氏を会長兼社長兼CEOに迎えました。
その後2021年1月にはIR事業で豊富な実績を持つ中谷圭吾氏をCOOに任命。
さらにアメリカのゲーミング会社「モヒガン・ゲーミング&エンターテインメント」と提携するなど、IR参入に向け万全の準備を進めています。
二次審査では具体的なコンセプト・提案が焦点
長崎県が公表しているRFPスケジュールによると、次回行われる第二次審査の受付期限は2021年6月、審査結果公表は8月頃に予定されています。
長崎県は審査において、より客観的な評価を行うために審査委員会を設置。
委員会はながさき地域政策研究所 理事長の菊森淳文・委員長や、長崎県立大学 地域創造学部教授の西岡誠治・副委員長など、計8名の有識者等で構成されています。
第二次審査では具体的なIRコンセプトや懸念事項対策、地域貢献や施設に関する提案を各事業者がプレゼンテーションし、設置運営事業予定者(1位事業者)と次点予定者の2者に絞り込まれます。
一次審査を通過した3者がどのような具体的提案を行い、最終的にどの事業者が選ばれるのか、今後の動向から目が離せません。
長崎RFPの詳細スケジュールはこちら