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IR大手「ウィン・リゾーツ」が横浜参入を見送り 長期的な日本進出は諦めず|日本カジノ研究所

1月28日、アメリカのIR事業者「ウィン・リゾーツ」は、横浜市のRFP(事業者公募)への参加を見送ることを発表しました。

ウィン・リゾーツは、アメリカのネバダ州 パラダイスに本社を置いており、カジノ運営の実績を持つ統合型リゾート(IR)の上場企業です。
同社は2019年、横浜市がIRの構想案を募集した際に応募した7事業者のうちの1つで、横浜参入に強い意欲を見せていました。

今回の参入見送りについて同社は、「新型コロナウイルス感染症が世界的に流行している中、今後のIR市場の情勢が不透明なため」と理由を説明。
一方で日本のIRに関しては「大きな可能性を持つ市場として認識しており、引き続き状況を見守る」と、今後の進出意欲がうかがえるコメントをしています。

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相次ぐ横浜市へのIR参入見送り

ウィン・リゾーツは2019年より横浜IRへの参入に関心を示しており、同年12月には21地区に事務所を設立しました。 しかし新型コロナウイルスの流行による市場悪化の中、2020年夏頃には事務所を閉鎖。

横浜市が2020年10月~12月に実施した追加の構想案募集の際も、応募を見送っていました。

これまでに横浜市や日本のIR参入を見送った企業はウィン・リゾーツのみではありません。 2019年8月、アメリカの「シーザーズ・エンターテインメント」は、それまで取り組んでいた日本でのIR運営のライセンス取得に向けた活動を中止し、日本市場からの撤退を発表。

さらに2019年5月には、横浜のIR参入の有力候補とされていたアメリカの業界最大手「ラスベガス・サンズ」も、同様に撤退を表明しました。

ウィン・リゾーツは2者のような日本進出撤退は明言せず、横浜IRへの参入見送りのみを表明。
長期的には日本への進出機会を諦めていないという姿勢を見せています。

ウィン・リゾーツのこれまでの動きはこちら

横浜市はRFP開始。現在5事業者が参加へ意欲

ラスベガス・サンズとウィン・リゾーツの2者が横浜IR参入の見送りを決定した今、横浜市のRFP参加に意欲を示しているのは以下の5事業者となりました。

  • ギャラクシーエンターテインメントジャパン
  • ゲンティン・シンガポール
  • SHOTOKU
  • セガサミーホールディングス
  • メルコリゾーツ&エンターテインメント

5事業者は2020年の構想案募集の際にも応募しており、このまま市のRFPに参加する可能性が高いと見られています。

現在横浜市が公表しているRFPの想定スケジュールは以下の通り。

時期 内容
2021年2月4日、2月12日 募集要項に関する質問への回答
2021年2月5日~5月17日 資格審査書類の受付期間
2021年2月15日~5月31日 参加資格審査の結果通知期間
2021年3月~4月 競争的対話の実施期間
2021年6月1日~6月11日 提案審査書類の受付期間
2021年夏頃 設置運営事業予定者の選定

市は事業者を選定した後、2021年秋頃に基本協定を締結、2022年にIR候補地の認定申請や実施協定締結、設置運営事業を開始し、2020年代後半のIR開業を予定しています。

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