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2月13日、和歌山県の仁坂吉伸知事は、県民団体の「和歌山県にIRの誘致を応援する会」から署名を受領しました。
提出された署名数は13日時点で4164筆。
3~4月に決定予定の政府の基本方針案でも、区域認定の条件として「地域における十分な合意形成が成されること」という記載があり、住民の合意が得られず撤退する自治体も多い中、住民の合意が得られるというのは、プラスに働くと考えられます。
慶風高校校長で応援会代表の田原さんは、署名活動の意図として「IRは県経済に大きな好影響を与える。県と市を活性させるために必要な取り組みだ」と説明。
仁坂知事は「(ギャンブル依存症などの問題が)悪くならないようにコントロールすれば、全体で利益が回る。ぜひチャンスをつかみたい。今後もご支援をお願いしたい」と感謝の意を述べました。
激化する誘致レースの中、地方IR実現に向けて邁進
過去にも県民向け「和歌山県統合型リゾート(IR)説明会」を開催する等、積極的に誘致活動をしてきた和歌山県は、2019年9月27日の県議会にて「統合型リゾート(IR)の誘致に関する決議」を可決しました。
IRの基本構想としては、高級ホテルや全天候型のアリーナ施設の他に、VRを活用したゲームセンターなどを、和歌山市にある「和歌山マリーナシティ」に建設を予定しています。
カジノに関しては、和歌山市の尾花市長の「市内IR誘致は、外国人専用カジノが条件」という意見と一度はすれ違ったものの、現在は、事業者が県のギャンブルに関する対策(依存症対策専門員の配置など)を実行する場合は、日本人の入場を認めるという方針でまとまりました。
「和歌山IRシンポジウム第4回」には海外IR事業者の「サンシティグループ」「バリエール」「ブルームベリー」が登壇。
サンシティグループは、既に同イベントにて和歌山IRのコンセプトムービーを公開しています。
サンシティグループのコンセプトムービーなどの詳しい内容はこちら
「新しい和歌山を創る」を目標にIR事業に取り組む
少しずつIRの実現に向けて動いてきた和歌山県。
令和2年の抱負を「新しい和歌山を創る嘴矢(こうし)の年」とし、IR誘致を始めとする政策を掲げています。
今後、和歌山県はIRの誘致実現に向けて、2月の3週目に実施方針案を公表する予定。
国の基本方針の決定後に実施方針の決定に動く見込みです。
地方色を大切にし、大阪や横浜などの大都市との差別化を図る和歌山IR。
2020年春にIR事業者公募(RFP)を開始し、秋ごろに事業者を決定する方針です。