韓国のカジノホテル・済州KALホテルの営業が4月末で終了することが、2月4日に発表されました。
KALホテルは2フロアにわたるカジノエリア「メガラックカジノ」をホテル内に有しており、厳しいドレスコードもないことから、宿泊の際に気軽にカジノゲームを楽しめることで人気を得ていました。
落ち着きのあるシックな雰囲気の客室や、ジョギングトラックが完備されたトレーニングルームなども特徴で、観光のほかビジネスで利用する宿泊客も多いホテルでしたが、新型コロナウイルス感染拡大により経営状態が悪化。
今後、ホテル敷地と建物は売却される見込みです。
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新型コロナによる収益減、48年にわたる営業終了へ
KALホテルネットワークは2月4日に行われた従業員向けの説明会で、同社が運営する南部・済州島の済州KALホテルの営業を4月30日で終了すると発表しました。
済州KALホテルは、世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの影響により売上が急減。
2020年の売上高は前年比51%減の545億ウォンで、純損失は328億ウォンと前年より97%も増加していました。
この状況を受けKALホテルネットワークは、2021年12月の取締役会で済州KALホテルの売却を決定。
不動産専門の資産運用会社と、売却に向けて交渉を進めているとのことです。
済州KALホテルでは現在、カジノを含めて300人以上の従業員が勤務していますが、従業員の雇用引き継ぎや退職金の支給などについては、KALホテルネットワークが労働組合側と協議のうえ決定するとしています。
済州KALホテルは1974年の完工以来、済州島のランドマークとして地元住民に愛され、観光客からも人気のホテルでしたが、その48年間の歴史に幕を閉じることとなりました。
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