2020年7月に開催予定だった東京五輪の延期が決定するなど、世界中に影響を及ぼしている新型コロナウイルス。
この感染拡大により、各国で観光産業も大きな被害を被っています。
カジノが盛んな地域でも休業に追い込まれるほか、営業を続けているアジア圏のカジノ・IRリゾートも運営が左右されており、政府による対策がなされています。
現在世界各国のカジノ・IR産業では、以下のような被害が出てきています。
- 入国制限や移動自粛により観光産業に大きな影響
- 休場しているカジノ・リゾートが大多数
- 営業再開の目途が立っていない施設がほとんど
- 逸失利益が莫大
その中でもカジノ営業が大きな影響を受けている国はアメリカ、オーストラリア、マカオです。
アジア各国では、安全衛生ガイドラインをもって営業継続中のところもありますが、入境・入国制限がかかるなど運営が難航しています。
アメリカ等をはじめとする各国のカジノ業界の現在の状況・対策を国ごとにまとめました。
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アメリカ:ランドカジノがすべて営業停止に
3月25日、アメリカンゲーミング協会(AGA)による新型コロナウイルスの対策として、オンラインカジノを除く米国の商業カジノ施設すべてが営業停止となりました。
全ての商業カジノ施設が営業停止になったきっかけは3月11日、ラスベガスに所在するカジノホテル「ミラージュ」に宿泊していた旅客が、新型肺炎の陽性と判明したことです。
ホテル側は客室の完全な消毒と、ビュッフェ休止へと踏み切ることで対応していました。
しかし感染拡大が止まらない状況を受け、同運営会社は3月13~16日までに米国内のすべての施設を一時閉鎖というかたちに踏み切りました。 そして競合会社のウィン・リゾーツも14日より2週間の閉鎖を発表しました。
また、ラスベガスサンズも3月17日にラスベガス施設の閉鎖を発表し、閉鎖期間は最短で4月1日までとしています。