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北海道・鈴木知事「IR誘致の検討時間不足」 苫小牧市は道への働きかけを継続|日本カジノ研究所

北海道・鈴木直道知事は1月14日の定例会見で、IR誘致に対する道の考えをコメントしました。
会見の中で鈴木知事は、政府がIR誘致の申請期間を9ヶ月延期したことに触れた上で、「十分な検討期間が確保されたとは言えない」と述べています。

政府による申請期間延期の発表があった後、一部では「北海道がIR再検討に踏み切るのではないか」という見方もありました。
今回の会見において知事は明確な発言を避けましたが、IR誘致に対し慎重な姿勢が示唆されています。

道は2019年11月、環境問題への懸念を理由にIR誘致見送りを発表。
以降は「十分な議論を進めた上で、機会があれば次回挑戦したい」とのスタンスを貫いています。

一方で北海道のIR誘致を目指す苫小牧市・岩倉博文市長は、今後も道にIR再検討の働きかけを継続する考えを示しています。

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苫小牧市・岩倉市長「IR誘致を諦めない」

定例会見での知事の発言を受け、苫小牧市・岩倉市長は1月21日の記者会見において、「IRは国際リゾート構想の大きな柱。われわれは決して諦めない」と述べました。

さらに、道と市の認識の違いとして「申請作業は間に合う」との考えを示した上で、「引き続き道の担当者と連携し、北海道らしいIRのコンセプトを考えていきたい」と、改めてIR誘致に積極的な姿勢を見せています。

また、岩倉市長と苫小牧商工会議所・藤田博章名誉会頭は、市のIRに対する姿勢についてインタビューに答えました。

苫小牧市がIRに挑戦する理由:良質な雇用の確保

苫小牧市は、道がIR誘致に慎重な姿勢を崩さない中、市がIRに挑戦し続ける理由として「良質な雇用の確保」を挙げています。

市は、北海道が抱える「顕著な人口減少」という問題を食い止めるため、「良質な雇用が重要なキーワードである」と発信し続けてきました。
現状の雇用の少なさを改善するためには大きな事業が必要であり、IRは雇用の受け皿としての役割を担うとして、大きな期待を向けています。

市の考え「申請期間の延期は追い風。知事の英断を求める」

市長はインタビューの中で、「IR申請期間の延期は追い風。もし苫小牧市に申請権があるならすぐにでもチャレンジする」とコメントしました。
しかしIRの申請権を持つのはあくまでも道であり、道は今回のIR誘致再開に踏み切っていないのが現状です。

市長と藤田氏は「アフターコロナの動向を考えると、今がIR誘致の最良なタイミングである」という市の考えを示した上で、最後は知事の英断が必要であると述べました。

新型コロナウイルスの収束時期が不明瞭な中、今後道と市がIRに対してどのような決着を見せるのか、今後の動向が見逃せません。

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