2023-07-12
ブラックジャックのスプリットとは、最初の2枚のカードが同じだった場合にハンドを2組に分けることができるアクションです。
分けた2組のハンドはそれぞれベットし、別々の勝負を行うことができます。
ハンドを2組に分けることで、最初の弱い負けそうなハンドを強いハンドにできる可能性があります。
この記事ではブラックジャックのスプリットの基本ルールやどのようなタイミングで有効かなど、詳しく解説します。
ブラックジャックのルールを確認 【ブラックジャック攻略ガイド】初心者でもわかるルール解説
担当ライター:シゲ
(管理人/オンカジ歴10年)
スプリットは最初に配られる2枚のカードが同数だった場合に、ハンドを2組に分けることができるアクションです。
例としては、AとA、5と5、JとK、10とQなどです。
スプリットを行うことでもともと弱い数字のハンドが強いハンドに変わる可能性があり、勝てる確率がアップするチャンスが生まれます。
2組に分けたハンドはそれぞれ独立したハンドとなり、最初のベット額と同額を賭けて勝負することができます。
スプリットを選択したあとは、各ハンドで通常通りヒットやスタンドなどのアクションを行いゲームが進行します。
スプリットを選択できるのは1ラウンドにつき1回という場合が多いですが、テーブルごとにルールが異なる場合があるので事前にチェックしておきましょう。
スプリットを選択できる回数のほかにも、テーブルによってスプリットに細かくルールが決まっている場合があります。
主な例を紹介しましょう。
Aのペアでスプリットを選択したあとは、それぞれ1回しかヒットできない場合が多いです。
Aは「21」が成立する可能性が高い、プレイヤーにとって有利なカードとなるためです。
1回しかヒットできないルールが採用されていれば、プレイヤーがヒットしたあとは自動的にスタンドとなります。
テーブルによっては、スプリット後のダブルダウンが禁止されている場合があります。
ダブルダウンとはベット額を2倍にして追加でヒットができるアクションで、自分のハンドがディーラーより強く勝てそうな状況で行います。
プレイヤーが大きく稼げる可能性が高い大変有利な状況となるため、スプリット後はダブルダウンができない場合があります。
ブラックジャックのダブルダウンを徹底解説!ベストなタイミングや基本ルール
リスプリットとはスプリットしたあとさらに同数のカードが出た場合、再度スプリットを行うことをいいます。
しかしスプリット後のハンドで再び同数が出るケースは稀で、リスプリットが採用されているケースは多くありません。
スプリット後のハンドで「21」が成立しても、ブラックジャックではなく単純に21点として扱われる場合があります。
この場合、もしディーラーがブラックジャックを成立させていればプレイヤーの負けとなります。
スプリットを選択すべきかどうかは、プレイヤーの2枚のカードの数値で判断します。
主にプレイヤーが勝てる可能性が高いハンドや、逆に不利なハンドの時に行うと有効です。
ハンドを分けたあとの展開が強くなる可能性が高い、2種類のペアを紹介します。
Aのペアは、スプリット後のハンドで「21」を作れる可能性が高い組み合わせです。
ブラックジャックでは10のカード(10、J、Q、K)が最も出現する確率が高いカードのため、A+10=21になりやすくなります。
スプリットしなければ2または12という、負けてしまう可能性が高いカードのままなのでスプリットを選択するとよいでしょう。
Aのペアでスプリットした後は、それぞれのハンドで1枚しかヒットできない場合が多いので注意しましょう。
8のペアの合計は8+8=16となりますが、この場合スプリットを選択して8を2つのハンドに分けると、出現率の高い10のカードが出れば8+10=18という強いハンドになる可能性が高くなります。
もしスプリットせずにそのまま次のヒットを行うと、10のカードが出た場合16+10=26でバーストになってしまいます。
また、ブラックジャックにおいて16は負ける確率が高い数字とされています。
その理由は、ブラックジャックではディーラーのハンドが17以上になるまでヒットを続けるケースが多いことと関係します。
このケースではディーラーのハンドは必然的に17、18、19、20、21、バースト(22以上)の計6パターンのみとなるので、ディーラーに17以下の数字が出ることはないからです。
よってプレイヤーのハンドが16の時に勝つには、ディーラーがバーストする以外にありません。
8のペアをスプリットすることで、プレイヤーにとって不利な数字の16を避けながら、18のような強いハンドにできる可能性が生まれます。
スプリットを使うべきでないタイミングは、主にスプリットしなくてもすでに強いハンドで勝ち目がある時です。
このような状況でスプリットを選択すると、逆に弱いハンドになってしまう可能性があります。
具体的な2つのケースを紹介しましょう。
10のペアの時
最初の2枚のハンドが10のペアであれば、10+10=20とすでに強いハンドのため、勝てる可能性が高い状況です。
仮にスプリットを選択すると、2つに分けたあとのハンドが10+5=15など、最初より弱いハンドとなってしまう可能性があります。
勝ち目がある状況の時は、あえてスプリットを選択する必要がないと言えます。
5のペアの時は、次のヒットで10のカードが出れば10+10=20になるため、勝ちやすい状況です。
前述の10のペアと同様に、スプリットを選択することで逆に弱いハンドになってしまう可能性があります。
このような場合も、スプリットを選択するのは控えた方が良いと言えるでしょう。
ブラックジャックには基本戦略である「ベーシックストラテジー」というものがあり、勝てる確率の高いアクションが場面に応じて決まっています。
ベーシックストラテジーはチャート(表)で一覧にまとめられており、スプリットの場合チャート内で水色の「P」と書いてある場面で使うと有効とされています。
チャートでは、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードを照らし合わせ、合致した部分が有効なアクションです。
例えば前述で説明したプレイヤーが8のペアで、ディーラーのアップカードが10なら「P(=スプリット)」が望ましいということです。
スプリットはチャートに沿ってアクションしていけばタイミングが掴みやすいので、ぜひ活用してくださいね。
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