最終更新日:2023-06-28
テキサスホールデムポーカーは、多数の種類があるポーカーゲームの中でも、最もポピュラーなゲームの一つです。世界中で広く知られており、世界大会が開かれるほどの人気を誇っています。
ここではテキサスホールデムポーカーの遊び方や、実際にプレイできるオンラインカジノなどをご紹介していきます。
配当 | 発祥国 |
---|---|
1倍 | アメリカ |
担当ライター:皆月
(ライター/オンカジ歴2年)
テキサスホールデムポーカーは、「フロップポーカー」というポーカーの一種で、コミュニティカード(参加プレイヤー全員に公開される共通のカード)がある点が特徴です。
日本でよく知られている「ドローポーカー」が自分の手札で役を作るのに対し、テキサスホールデムポーカーは自分の手札とこのコミュニティカードで役を作るのが最大の特徴です。
ランドカジノ等での多人数プレイが人気で、ベッティングラウンドが多いことから、プレイヤー同士の心理戦が肝となっています。
いわゆる「ポーカーフェイス」を駆使し、自分の役を強く見せて相手を降ろさせたり、弱く見せて金額を釣り上げて、一気に勝負に出る!というスリル満点な戦い方ができる点は、このゲームの醍醐味と言えるでしょう。
最大10人と大人数でのプレイもできるので、パーティーゲームとしてもおすすめです。
また、オンラインカジノ等では、「カジノホールデム」という名称で、対ディーラーのゲームとして楽しむことができます。
多人数でお互いを読みあうという心理戦は無いに等しいですが、ルールは同じなので、ゲームの感覚を掴むのに最適です。
このページではテキサスホールデムのルールをベースに、カジノホールデムの場合もあわせて解説していきます。
テキサスホールデムポーカーは、2~10人までのプレイヤー同士で勝負をするゲームです。
使用するのはジョーカー以外の52枚のカード。まずプレイヤー各位に2枚のホールカード(手札)が配られ、続いてテーブルの上に5枚のコミュニティカードが設置されます。
そしてプレイヤーは、自分のホールカードとコミュニティカードを使って役を作り、その強さを競い合います。
1ゲームは4ラウンドに分かれており、プレイヤーは各ラウンドで勝負していきます。
全てのラウンドが終了したとき、途中でゲームを降りずに残ったプレイヤーが手持ちのホールカードをオープンし、一番強い役を持っているプレイヤーが勝利となります。
テキサスホールデムの「ポジション」について
複数人でテーブルを囲むテキサスホールデムでは、一部のプレイヤーにポジション名がついています。
テキサスホールデムにおいてポジションは重要なので、ゲームの流れの前に説明していきます。
複数人でテーブルを囲むテキサスホールデムでは、一部のプレイヤーにポジション名がついています。
心理戦が鍵となるテキサスホールデムにおいて、ポジションは非常に重要です。
アクションの順番が遅いプレイヤーほど、他のプレイヤーを観察する機会を多く得られるため、有利に動くことができます。
ゲームの流れを見る前に、主なポジションを確認しておきましょう。
ライブブラインド
ゲーム冒頭で強制的にベットをする必要があるプレイヤーのことです。
- SB(スモールブラインド) BTNの左隣のプレイヤー。
予め決められた金額を最初にベットすることが義務付けられたポジションです。
- BB(ビッグブラインド) SBの左隣のプレイヤー。
SBと同じく、決められた額を最初にベットするポジションです。金額はSBの2倍です。
アーリーポジション(最大4人)
各ラウンドで序盤にアクションを起こすプレイヤーのことです。
- UTG(アンダー・ザ・ガン) BBの左隣のポジション。 SBとBBのベットの後、最初にアクションを起こすポジションです。
1ゲームを通してアクションを行う順番が早く、「アンダー・ザ・ガン」という呼び名には、「常に銃口を突き付けられているほど不利なポジション」という意味があります。
ミドルポジション(最大3人)
各ラウンドで中盤にアクションを起こすプレイヤーのことです。
レイトポジション(最大3人)
各ラウンドで後半にアクションを起こすプレイヤーのことです。
- BTN(ボタン/ディーラーボタン) 正式名称は「ディーラーボタン」。実際のディーラーとは関係ありません。 ゲーム中のアクションを最後に起こすことができる、最も有利なポジションです。
通常、プレイヤーの前に「DEALER」と書かれたボタンがおいてあります。
ポジションの重要度としては、【BTN/BB(二人の場合兼任する)→SB→UTG→その他】です。 また、プレイヤー人数が増えるにしたがって、各ポジションの人数は、レイト→ミドル→アーリーの順で増えていきます。
ゲームのルールに直接関係があるのはSBとBBのみで、その他はゲームの有利さを左右する程度で、ルールにはあまり関係ありません。
※ポジションはゲームごとに時計回りにずれていきます。
実際にテキサスホールデムを遊ぶ時のゲームの流れについて解説していきます。
ゲーム開始前の準備編
1
席に着く
まず、遊ぶテーブルを決め、席に着きます。
心理戦が重要なテキサスホールデムにおいて、席順は侮ってはいけません。仲間内で遊ぶときなどはくじ引きなどで公平に決めましょう。
2
ポジションを決める
着席後、最初にプレイヤーの中から「BTN(ディーラーボタン)」の位置を決めていきます。
ディーラーボタンは各ラウンドでのアクションを最後に行うことができます。プレイヤーの中で最も良いポジションです。
そしてBTNから時計回りに「SB」、「BB」、「UTG」と決まっていきます。
3
ブラインド(強制ベット)
カードが配られる前に、SBとBBがそれぞれ「ブラインド(強制ベット)」を行います。各々のプレイヤーが払うべきアンティ(ゲーム開始時に支払う参加費)が無いからです。
一般的に、BBがSBの2倍ほど多く払います。
4
カードが配られる
ブラインド後、ディーラーが時計回りに各プレイヤーに伏せた2枚のカードを配っていきます。 ここで配られたカードが各プレイヤーの「ホールカード(手札)」となります。
カードが配り終わったら、いよいよアクション開始です。
ゲーム本番(ベッティングラウンド)編
5
第1ラウンド:プリフロップラウンド(ホールカードのみの状態)
SBとBBはすでにベットしているので、最初にアクションを行うのはUTG。
配られた2枚のホールカードを見て何をするか決めます。
各プレイヤーが起こせるアクションは以下の通りです。
- フォールド:ゲームを降りること。賭けた金額は全額失われます。
- コール:自分以前のプレイヤーと同額の金額をベットすること。
- チェック:何もせずにパスすること。様子見。(プリフロップ時は不可)
- レイズ:他のプレイヤーのベット額以上の金額を上乗せして賭けること。
- リレイズ:他のプレイヤーのレイズ額以上の金額を上乗せして賭けること。
ディーラーまで順番が回った後、SBとBBは自分の意志でアクションを行っていないので、プリフロップの段階でのみ「オプション」という、何かしらのアクションを行う権利が与えられます。
フォールドしなかったプレイヤー全員が同額ベットし終わると、一か所にチップを集め(この集める場所をPOT(ポット)という)、次のラウンドに移ります。
6
第2ラウンド:フロップラウンド(テーブルにコミュニティカードが3枚ある状態)
フロップラウンドが開始されると、遂に3枚のコミュニティカードが卓上にオープンされます。
プリフロップと同じ流れでゲームが進んでいきますが、ここではブラインドが無いので、「チェック」を行って様子見を行うことが可能となります。
全員がチェックを行えばフロップは終了。誰かがベットした場合は、プリフロップ同様コールかレイズをしていきます。
全員のベット額が同じになればラウンド終了。ポットして次のラウンドへ移ります。
7
第3ラウンド:ターンラウンド(テーブルに4枚目のコミュニティカードが出た状態)
ターンラウンドが開始されると、4枚目のコミュニティカードが追加されます。
プレイヤーは再び役を作ります。
流れはフロップラウンドと同じです。
8
第4ラウンド:リバーラウンド(テーブルに5枚目のコミュニティカードが出た状態)
とうとう最終ラウンドです。最後のコミュニティカードが追加され、役を完成させます。
流れはフロップラウンドと同じです。
9
ショーダウン
全てのラウンドが終了したので、残ったプレイヤーの中から勝者を一人決めます。
勝者はポットのチップをすべて獲得できます。
これで1ゲーム終了です。
次のゲームに進む際にディーラーボタンの位置が左隣のプレイヤーに移動します。
その他の用語解説
-
ミニマムベット
最低賭け金額のことです。通常はBB(ビッグブラインド)と同額です。
-
ミニマムレイズ
レイズする際の最低額のことです。通常は直前のベット額の1.5~2倍以上です。
-
チョップ
勝負引き分けのことです。こうなった場合、チップは引き分けたプレイヤーで等分します。
割り切れなかった端数は、ポジションの悪いSBに近い人に多めに分配されます。
-
オールイン
全てのチップを賭けること。ゲーム中、高額ベットに対してコールができなくなってしまった場合に、オールインをすると次のゲームに進むことができます。
ただし、そのゲームで自分が勝ってもらえる勝ち金は、自分が出した金額までです。
-
サイドポット
オールインしたプレイヤーが出た場合に出現するポットのこと。
オールインしたプレイヤーは、勝利してもチップは全て獲得できません。だから、オールインしたプレイヤー出現以降のチップを新しく別においておく必要があるのです。
テキサスホールデムの勝敗は役の強さで決まりますが、配当は一律で1倍となっています。
手数料はポットのチップから5~10%(数ドルの上限有)ほど引かれます。
役 | 内容 | 組み合わせ例 |
---|---|---|
ハイカード(役なし) | 1番数字の大きいカードで優劣が決まる | ― |
ワンペア | 同じ数字のカードでできたペアが1組 | 「2-2-5-6-7」 「5-8-10-10-K」 |
ツーペア | 同じ数字のカードでできたペアが2組 | 「3-3-7-K-K」 「4-4-9-Q-Q」 |
スリー・オブ・ア・カインド | 同じ数字のカードが3枚の組み合わせ | 「5-5-5-10-K」 「2-4-J-J-J」 |
ストレート | 連続した数字のカード5枚の組み合わせ | 「10-J-Q-K-A」「A-2-3-4-5」
(絵柄は問いません) |
フラッシュ | 絵柄が同じ5枚のカードの組み合わせ | 「6-3-5-8-4」「4-K-6-3-7」
(絵柄が同じなら数字は問いません) |
フルハウス | ワンペアとスリー・オブ・ア・カインドの組み合わせ | 「2-2-3-3-3」 「9-9-J-J-J」 |
フォー・オブ・ア・カインド | 同じ数字のカード4枚の組み合わせ | 「5-Q-Q-Q-Q」 「3-3-3-3-10」 |
ストレートフラッシュ | 全ての絵柄が同じ5つの連続した数字のカードが5枚の組み合わせ | 「4-5-6-7-8」「9-10-J-Q-K」
(絵柄が全て同じ) |
ロイヤルストレートフラッシュ | 10、J、Q、K、Aのストレートフラッシュ | 「10-J-Q-K-A」 (絵柄が全て同じ) |
レア度 –
1番数字の大きいカードで優劣が決まります。「A」が最も強く、「K→Q→J→10…」の順に弱くなっていき「2」が最も弱い手となります
レア度 ★
同じ数字のカードでできたペアが1組できる組み合わせです。
ローハンドは2枚しかないため、ワンペアが最高の役となります。
レア度 ★
同じ数字のカードでできたペアが2組できる組み合わせです。
レア度 ★★
同じ数字のカードが3枚揃う組み合わせです。
レア度 ★★
連続した数字のカードが5枚できる組み合わせで、ハートやスペードなどの絵柄は問いません。「5、6、7、8、9」など。 ただし、「K→A」や「A→2」は繋がった数字としてみますが、「K→A→2」では繋がらずストレートとして成立しません。
レア度 ★★★
ハートやスペードなどの絵柄が全て同じ5枚のカードの組み合わせで、数字はなんでも構いません。
レア度 ★★★
同じ数字のカードが2枚と同じ数字のカード3枚の組み合わせです。(ワンペアとスリー・オブ・ア・カインドが1組づつある状態です。)
レア度 ★★★★
4枚のカードが全て同じ数字の組み合わせです。
レア度 ★★★★
全ての絵柄が同じで、連続した数字のカードが5枚の組み合わせです。(絵柄が全て同じ状態のストレートです)
レア度 ★★★★★
ストレートフラッシュでさらに数字が「10-J-Q-K-A」の組み合わせです。
テキサスホールデムでは、残念ながら確実に勝率を上げる方法は存在しません。
最終的にはカードの役の強さによって勝敗が決まりますが、心理戦を勝ち抜いていくことこそが、このゲームの肝なのです。
しかし、初心者にとってそれはなかなか難しいもの。
そこで、初めてのプレイヤーでも実践しやすい攻略法や、心理戦の初歩テクニックを紹介します。参考にしてみてください。
初期の段階ならば良い役が組めそうになくても大丈夫です。ところが、ターンラウンドに差し掛かった時点でも、ずるずると「これまでのチップが…。」などと引きずるのは、おすすめしません。
伸びしろが無いならば無理に賭け続けず、フォールドしてしまうのも手です。
カードの強さは以下のようになっています。伸びしろを把握する際の参考にしてみてください。
心理戦と言えど、いきなり直接対戦相手の腹を探るのは難しいものです。
まず少額ずつ賭けてみてしばらく様子を探ってみましょう。何度かゲームを重ねるうちに、感覚が掴めてきます。
他のプレイヤーの態度から役の強さを推測する
他のプレイヤーのアクション時の態度から、細々とした情報を掴むことが可能です。
例えば、強いホールカードを持っているプレイヤーは、あえて諦めたような態度を取ったり、地味な行動をとったりします。
手で口元を隠したり、ほかのプレイヤーの戦略を見透かしているような振る舞いをするプレイヤーは、逆に弱いホールカードを持っているかもしれません。
こういった特徴をゲームの序盤で掴んでおくと、ゲームを有利に進めやすくなります。
自分のことを読ませない
他のプレイヤーのことを読むのに集中しすぎて無防備になり、自分のことを読まれてしまっては元も子もありません。自分の振る舞いにも十分に気を付け、ポーカーフェイスを心掛けてください。
素直に賭けていくと読まれてしまいますので、時には逆の思い切った行動もしてみるのもおすすめです。
オンラインカジノでは、実際にテーブルを囲んで遊ぶテキサスホールデムは、残念ながら遊ぶことはできません。
しかし、テキサスホールデムが元となった「カジノホールデム」というゲームは、多数遊ぶことができます。テキサスホールデムとの違いは、相手がディーラーであるという点です。
このゲームは、実際にテキサスホールデムの練習用に編み出されたゲームなので、練習にぴったりです。早速紹介していきます。
ライブカジノで遊べるカジノホールデムです。このゲームは、普通のカジノホールデムに比べてテキサスホールデムと近いターンの感覚で遊ぶことができます。相手もディーラーなので、より臨場感が味わえます。
このゲームで
遊ぶなら カジノシークレット
通常、カジノホールデムで自分が作ることのできる役は1つですが、3つ作ることができる点がこのゲームの大きな特徴です。
練習にはもちろん、通常のものに飽きてしまった方にもおすすめです。
このゲームで
遊ぶなら ベラジョンカジノ