Las vegas

4日からカジノ再開

ラスベガスでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い3月からホテルやカジノが臨時休業していましたが、今月4日から多くのカジノが再開。一部の施設では午前0時を回ってすぐに客の受け入れを始め、市街中心部にあるカジノには100人近くの利用客が殺到、マスク姿のディーラーが応対する事態となりました。

多くの主要カジノホテルが4日から営業再開しましたが、ベラージオ、MGMグランド、ニューヨークニューヨーク、シグネチャー以外の MGM社系列のホテル、フラミンゴとシーザーズパレス以外のシーザーズ社系列のホテル、他にもサンズ社のパラッツォなどはまだオープンすることが確定していません。

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「3密」に対するカジノの対策

カジノはその性質上、どうしても人と人の距離が近くなりがち。懸念される感染の防止策として、入場の際に検温が行われたり、マスクを無料で配布する、スロットマシーンの間に手洗い場を設置するなどの対策がとられています。

また利用客同士のソーシャルディスタンスを保つために、ブラックジャックやルーレットなどのゲームでは1つのテーブルごとの人数を半分に減らし、スロットマシーンの稼働も1台おき。

ナイトクラブやショーなどはまだ再開しておらず、目抜き通りにあるベラージオでは噴水のショーを行っていますが、サーカスの「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演予定は未定です。

景気と雇用の回復に期待

ネバダ州では一大産業であるカジノがコロナ禍の影響を受けて休業、今年4月の失業率が28.2%と前月比で4倍以上に跳ね上がり、全米各州の中で最悪の水準に。カジノや飲食店の関係者の間で営業再開を求める声が強く高まっていました。

カジノが再開したことで景気と雇用の回復が期待されますが、ショーやライブなどの再開が未定であることから、ラスベガスが本来のエンターテインメント性の高いカジノの姿に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。なお関係各所では、ホテル利用率で30パーセント、カジノ利用率で50パーセントの回復を目標としています。