世界では新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、トイレットペーパーなどの「パニック買い」もまた“感染”していっております。新型コロナウイルスとトイレットペーパー。一見するととても摩訶不思議ですが「パニック買い」は、感染の広がりと不安の高まりに連動するかのように、国境を越えて世界でも今広がっております。トイレットペーパー問題が起こったのは香港から、シンガポール、日本、オーストラリア、そして英国、米国です。2月初めに香港で検索の最初のピークがあり、その数日後にシンガポールのピーク、さらに再び香港の最大のピークが2月半ばに起きております。
これに続いて2月末に起きたのが、日本でのピークです。中国本土でのマスクなどの「パニック買い」は1月下旬ごろから報じられており、日本でも同じパニック買いがありました。中国国外では、横浜に停泊中の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」を除いて最大の感染国となりました。日本で「トイレットペーパー」の検索がピークを迎えたのは2月28日頃です。トイレットペーパーをめぐっては、その前日、27日朝に「次は、トイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄になります」などと鳥取県内の生協職員がツイートしたために、パニック買いが起きています。
日本以外でもオーストラリアの「toilet paper」検索のピークは、日本から5日後の3月4日に起こり、英タブロイド「デイリー・メール」のシドニー発の報道によると、この日午後、オーストラリア最大手のスーパー「ウールワース」の店舗内トイレットペーパー売り場で、客同士の言い争いがあり、一方の女性客がナイフを取り出したという警察まで出動する騒ぎがありました。オーストラリアではすでにトイレットペーパーなどの品薄が始まっており、「ウールワース」はこの日から、1人4パックまでというトイレットペーパーの購入制限があります。そして、いったん検索は沈静化するが、11日から再び上昇し続けております。
パンデミックの発表
世界保健機関（WHO）のテドロス・アダノム事務局長が今回の新型コロナウイルスをパンデミックと認定してから、世界はパニック状態に陥りました。ヨーロッパの多くの国では生活必需品を扱う店を除く一般商店や公共施設の営業を禁じ、宗教団体活動もすべて制限され、ホテルへの観光客投宿を禁じ、事実上、国内観光を遮断した。ドイツ政府は海外に孤立した自国旅行客を帰国させるために特別機を運航させる計画を立てています。
今後の課題
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